築地と豊洲の間から

東京湾沿いから、趣味の読書と食べ物について書いてみます。

残酷すぎる成功方法

f:id:knight76:20180506123239j:imagef:id:knight76:20180506123239j:image

タイトルだけ読むと、ありきたりな成功哲学本のように思えるが、この本の良いところは学術論文で裏付けされた確率の高いものであるということ。数々の参照例があるため、全体のページはかなりぶ厚め。ただ、内容はとても参考になるものが多いためスラスラ読める。

個人的に気になるポイントをまとめてないが下記にピックアップした。

 

序章:なぜ、「成功する人の条件」を誰もが勘違いしているのか

・本当のところ、実社会で成功を生みだす要素はいったい何なのか

・何をもって成功と定義するかはあなた次第だ。

・「いい人は勝てない」のか、それとも「最後はいい人が勝つ」のか

・自身こが勝利を引き寄せるのか?自信が妄想に過ぎないのはどんなときか?

・仕事量がすべてなのか、ワーク・ライフ・バランスを考えた方がいいのか?

こうした成功にまつわる神話を検証する。

 

第一章:成功するにはエリートコースを目指すべき?

・ルールに従う生き方は、成功を生まない。良くも悪くも両極端を排除するからだ。

・ウィンストンチャーチルはイギリスの首相になるはずがない男だった。

・偉大なリーダーの条件は何だろうか?

・第一のタイプは、チェンバレンのように政治家になる正規のコースで昇進を重ねる

・第二のタイプは、正規のコースを経ずに指導者になった「ふるいにかけられていない」リーダー

・なぜ怪物の一部は有望となり、ほかの怪物は望みなしに終わるのか。なぜ一部の人は才能ある変人となり、ほかの者はただの変人で終わるのか。

・実社会でどんな人でもできる「増強装置」の使い方

・人生でもっと成功するために、この理論をどう役立てたらいいでしょう?

・まず第一に、自分自身を知ること。汝自身を知れ。

・自分が得手とし、一貫して臨んだ成果が得られているものは何か?

・第二のステップとして、「自分に合った環境を選べ」

・私たちが”池”を賢く選択すれば、自分のタイプ(ふるいにかけられた/かけられていない)、強み、環境(コンテクスト)を十二分に活用でき、計り知れないプラスの力を生み出せる。

 

第2章:「いい人」は成功できない?

・人を欺きルールを破る人間の方が成功するのだろうか?世の中は公平だろうか?いい人は成功できるのか、それともカモにされるのがおちなのか?やはり「正直者はばかを見る」のだろうか?

・人々を対象に成功をもたらす要素は何かと尋ねれば、「努力」という回答が一位になる。ところが研究によると、それは大外れだという。

・仕事を順調に維持している者、仕事を失った者の双方を調査した結果、次の教訓が得られた。上司を機嫌よくさせておければ、実際の仕事ぶりはあまり重要ではない。また逆に上司の機嫌を損ねたら、どんなに仕事で業績をあげてても事態は好転しない。

・誰かが親切すぎると、その人物はきっと能力が低いのだと推測する傾向がある

・働きに見合う給料をもらっていないと感じていることも、心臓発作のリスクを高める。

・行いには「良いこと」「悪いこと」「みんながやっていること」の三つがある。

・ある調査で、職場、運動チーム、家族等、さまざまな関係で周囲の人に最も望む特性は何かと尋ねたところ、答えは一貫して、「信頼性」だった。

・「マッチャー(与えることと、受け取ることのバランスを取ろうとするタイプ)」と、「テイカー(与えるより多くを受け取ろうとするタイプ)」は中間に位置するという。ギバーは成功に最も近い位置と最も遠い位置の双方にいた。

エビデンスからわかる最強の対人ルール

・1.自分に合った”池”を選ぶ

・2.まず協調する

・3.無私無欲は聖人ではなく愚人である

・4.懸命に働き、そのことを周囲に知ってもらう

・5.長期視点で考え、相手にも長期的視点で考えさせる

・6.許す

 

第3章:勝者は決してあきらめず、切り替えの早い者は勝てないのか?

・楽観主義者と悲観主義者では、世界の見方に天と地ほどの開きがある。セリグマンはそれを「説明スタイル」と呼び、永続性、普遍性、個人度という3つのによって説明した。

・恐怖に耐えて生き続けられる者は、生きる意味を見出してる者だと悟った。(アウシュビッツの話より)

・周りを照らす者は、自らを燃焼させなければならない

・子供が家族史を知っているかどうかが、最も有効な指標になることを発見した。ストーリーの拠り所になるからだ。

・ストーリーがあなたにとって有意義でさえあれば、それが協力な励みになる。

・では、どうやって自分なりのストーリーを見つけるか?とてもシンプルな方法がある。それは自分の死について考えることだ。

・「自分の死がそう遠くないと意識することは、人生の折々に重大な選択をするときに、最も役立つ判断基準になった」

・自分のストーリーを編集したら、次にどうするべきか?役を演じ切ることだ。

・「いい人になる前に、いい行いをする」

・「我々は、表向き装う者になっていく。だから何者を装うかに慎重を期する必要がある」

・「騎士になりたければ、騎士のように振る舞え」

・仕事はなぜ、面白くないのだろう?じつはその答えは極めて単純だ。今日私たちの知っている仕事はつまらないゲームだからだ。

・生活にゲームの仕組みを活かせば、退屈な瞬間を愉快なものに変えられる。これを応用すれば、私たちは俄然仕事に打ち込めるようになり、人生でも成功をおさめられるだろう。

・1.勝てること(winnnable)

・2.斬新な課題(Novel)/仕事を面白くするには、課題を加えること。その行為に意味を持たせ、没頭するには、自分たちの爪痕を残したい。

・3.目標(Goal)

・4.フィードバック:各企業内での調査によると、社員に意欲を起こさる最善の方法は、毎日の仕事で、容易に進歩が得られるようにすることでした。要するに、すぐれたゲームはたえず直接的なフィードバックを与えることにより、人々にプレーを続けさせる。

・もしあなたが1日1時間の訓練を積んだら、計1万時間に到達するには27.4年かかる。ところがあまり重要でないことをあきら、1日4時間特訓するなら、6.8年で1万時間に達する。この差は大きい。

・自分が最もやりたいこと、自分、あるいは周囲の人も、最も喜びをもたらすこと、そして最も生産的なことなのです。

・運のいい人の性質:彼らは直観に従い、前向きにものごとを試す。それが直観を研ぎ澄ます。

・人は「やらなかったことを最も後悔する」ということわざは真実である。

・目標を夢見た後にこう考える「夢を実現する道のりに立ちはだかるものは何か?それを克服するにはどうすればいい?」

・WOOP(心理対比)W(wish),O(outcome),O(obstacle),P(plan)目標に適用できる法則

 

第4章:なぜ「ネットワーキング」はうまくいかないのか

・飲酒が収入の増加をもたらす。飲酒=社会活動、社会関係資本の増加

・会社は従業員採用時にネットワークの規模を重要視した方がいい。

・お金を稼ぐ:外向的>内向的

・1万時間の法則:内向的な人の方が達成しやすい

・優秀な人はIQが高いかではなく、内向性である

・友達とは自ら選んだ家族なのである

・有能だが不愉快な人より、気が利かない優しい人と働きたいと思う

・友達つくりを「やりたいこと」から「必ずやること」に格上げする

・自分が入るグループは賢明に選ぶべき。

・何等かの分野第一人者になるには、方法は一つ。よきメンターにつくこと。

・論争をなくしいい結果を得る4つのルール

1.落ち着いて、ゆったりしたペースで話す

2.傾聴する

3.相手の気持ちにラベルを貼る

4.相手に考えさせる

・感謝こそ幸福をもたらす最強の兵器であり、また、長続きをする人間関係の礎。

 

第5章:「できる」と自信を持つのには効果がある?

・リーダーシップの秘訣はその役になりきる、演技をすること

・他者を欺くものは、自分も欺くようになる

・謙虚の利点:現実の把握、傲慢にならない⇒ネガティブにも意味はある。

・成功=楽観と悲観のハイブリッドが必要

・自信にかわる概念=セルフコンパッション(自分への思いやり)

・自分の失敗とフラストレーションを認める

・自信のジレンマを解決する

1.自分を信じること以上に許すこと

2.自尊心を自然なレベルに

3.それでも高めたいなら獲得/小さな勝利の積み重ね

4.インチキはしない

 

第6章:仕事バカ…それともワークライフバランス

・人並みはずれた精勤ぶりは至福をもたらすか、結論はイエス

・何かを達成した人は目標に向けて人生全体を体系化し、没頭する必要ががある。

・企業で成功する秘訣「活力とスタミナ」

・人には限界がある。バランスとれた豊かな人生を築くには自分のキャリアに加えて支えになる最愛の人々が欠かせない

・遊び心と陽気さは仕事と相関関係。いやそれ以上。

・給与や昇進より、楽しい職場で働ける方が重要。

・仕事量が増加すると質に支障がでる。同時に生活の質も下がる。

・80:20の法則(ピータードラッガー)利益の80%は20%の顧客。

・時間ではなく、エネルギーことすぐれたパフォーマンスを生み出す基本通貨。

・成功の定義が必要。人生で何を望んでいるのか。

・幸福の想定値

1.幸福感=楽しむ

2.達成感=目標を達成する

3.存在意義=他者のためにやくにたつ

4.育成=伝える

 

・計画=これが一番重要。(チンギスハンの話)

・ストレス軽減方法=計画を立てること。

・自分でコントロールできることがストレスレスになる。

1.時間の使い方を調査する/一番効率が悪い時間はいつか?

2.上司と話す

3.TODOリストの落とし穴にきづく。すべて予定表に落とし込む。

4.自分がおかれた状況をコントロールする。

5.1日を首尾よく予定した時間に終えよう。

 

・最も大事なこと「調整すること(adjustment)」

・どんな人間か、どんな人間を目指したいかの2つを加味してバランスをとること

 

成功の定義は自分でしなくてはならない。

それはお金だけが全てではないこともこの本では紹介している。

汝己を知れ、これが全てのスタートであり、全ての答えでもある。