フレキシブルな働き方の多様化、副業OKになりつつある最近の風潮に「10%起業」という考えを提案するのがこの本。
今の仕事を生活の軸に置きながら、自分の時間と資金の10%を充て込み別の仕事のしてみるというもの。決してメインの仕事を蔑ろにせず、できることから始める。副業のための指南書のような内容。
少し前の起業のイメージは、今の仕事や生活を犠牲するようなハイリスクなことであった。一か八かな人生にするより、今の生活に新しい仕事を追加追加させるようなイメージであり、人生のポートフォリオ化を促す。
10%起業家には5種類に分けられる。
1エンジェル…個人投資家
2アドバイザリー…知識と経験を提供
3ファウンダー…新規事業立ち上げ
4マニア…経済的な目的とは別に、その対象が好き
5110%起業家…起業家がさらに起業をする
資金があれば1になれるし、知識があれば2になる。3は時間、資産、知識が必要であり、自分が持っている資金、時間、知識をどうやって使うかがこの10%起業のポイントになる。
その3つを最大限に利用する方法はないか、またそれらをどう組み合わせるか。
これに追加して人脈が大事である。
と、ざっくりこんな内容であった。
この本が与えてくれるのは具体的なアクション方法というより、今の仕事だけで満足せず、自分の未来の選択肢を増やすために自分の持っている価値を利用して他のこともしておけという考えをくれることだと思う。
これは決して個人に当てはまることでなく、企業内でも同じことが言える。今の事業をメインとしつつも、10%は新しいことに投資する。
まずは自分の時間と資金が何に使用されているか、強みである知識を何に活用できるか現状分析。制限なく、やりたいことを考えてワクワクして目標を考える。
あとはそれをどうしたら行動できるか動く。
ビジネス本の多くは考えは様々ある中で本質は似ているような気がする。
そしてメンタルを励ましてくれる内容が多いため、やる気を維持するに必要かなと思う。