男たちへ

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今回はエッセイ集を読んでみる。

著者は塩野七生さん。歴史小説作家である著者が、海外生活の経験を経て感じ男に対する考え方をまとめた内容になっている。

やはり世代格差というべきか、多少は個人的にそうか?と思う箇所もあるが、きっとかっこいいか、憧れる対象というのはいつの時代も変わらないのだろうと思わせる内容であった。

以下、良い内容だなと感じた箇所を抜粋。

 

・女は結局のところ、頭が良いのが最高なのだ

第1章で書かれた文で、何人もの女性を見てきた日劇ミュージックホールの親玉が言った言葉。

著者はこれを男女に入れ替えても同じと言ってる。何事も自らの頭で考え、それにもとづいて判断を下し、ために偏見にとらわれず、なにかの主義主張にこり固まらず柔軟性に富み、鋭く深い洞察力を持つ男が最高の男。つまり自分の哲学を持っている人間。

 

・人間というものは、いかに心の中で思っていても、それを口にするかしないかで、以後の感情の展開が違ってくるものである

一種の暗示であるかもしれないが、口にすると自分の言葉が耳から入ってきて自分の脳に影響を与える。「好き」という言葉も口に出してみると余計にそう思ってしまう。これはちょっと使える技かもしれない。

 

・恋愛は、凡人を、善悪の彼岸を歩む者に変える。

戦争と平和」という本のナターシャを引き合いに出しての内容。女性にとって恋愛とは自分のなかにある生命力に目覚めることらしい。恋愛関係となる豹変する人間を端的に表現した内容だ。

 

人生の経験が豊富な女性が書くエッセイは、まだまだ青い小生にとっては、考えたこともない考えがあることに気づく。エッセイという分野の面白さに気づかされた本だった。