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ビジネスと人を動かす 驚異のストーリープレゼン

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世界を動かしてきたビジネスには、そのビジネスが生まれたバックグランドと言うべきストーリーがある。人々はそのストーリーを知ったときに心を動かされて、そのビジネスが生む商品やサービスを享受したくなるのだ。一番わかりやすい例がiPhoneを生んだアップルである。なぜiPhoneを作ったのか、この商品が出来たことにより人々の生活はどうなるか。創業者であるスティーブジョブズiPhoneが生まれたストーリーを語ることで人々に感化させることに成功した。

 

この本では、スティーブのようにストーリーを語ることをストーリーテリングと呼んでいる。

ストーリーテリングとはアイデアを物語仕立てで語ることで、感化、啓発、鼓舞する力のことである。自分がしたいことを現実にするには、どう語ればいいのか。この本はそのストーリーテリングについて37の事実に基づく短編で構成されている。

 

いくつか印象に残った文章を抜粋。

 

・スティーブ:心が躍るのは何か

    →自分が本当にやりたいこと、ワクワクすることは人にも伝わる。

スティング:人を動かすストーリーテラーは、バッグストーリーを熱く語る。それこそが、彼らの人生やキャリア、事業を形作った贈り物だからだ。

    →inglish man in newyork が生まれる背景を知った後にまたこの曲を聞くと、ただいい曲だなという印象ではなくなる気がする。

 

・ハワードシュルツ:売っているのはコーヒーですが、我々はそういう事業をしているのではありません。コーヒー事業に携わっているわけではないのです。確かに製品はそうなのですが。でも我々が携わっているのは人の事業です。人と人のつながりがすべてなのです。

   →スタバはコーヒーを買うというより、カフェの空間を買っているという感じ。落ち着いた時間を買っているとも言える。

 

・優れたストーリーには、それが映画にせよ本にせよ、そして、プレゼンにせよ、「規範と違背」がある。

    →確かにいい映画のストーリーは、自分たちの予想と反することがよく起こる。「君の名は」で村は隕石が落ちて本当は存在していないときの衝撃もきっとこの法則なのだと思う。

 

・ほとんどわかっていない考え方や情報を理解してもらう際に役立つのは、個人的なストーリーとアナロジーである。

   →うまく例え話をしろということ。

 

・成功する創業者というのは、問題を解決できる製品をどう開発したのか、聞き手が我がことのように受け取れるストーリーを語って顧客を教育する。
   →自分が扱っている商品、ビジネスに置き換えるとどうか。商売相手がおっ!と感動するストーリーを話せるのか。実際に落とし込んで考えてみること。

 

東京オリンピックの招致プレゼン。

   →何も知らなかったけど、最初は劣勢だったオリンピック招致。youtubeにのってるなら一度見たい。

 

ストーリーテラーは、複雑なものをシンプルにまとめ、短く語る。わずか60秒で魅力的なストーリーが語れるようになるまで売り込みの口上を磨き上げるのだ。

   →自分が常に考えられることは長々しくてはだめ。端的に。

 

・戦い、強敵、悪玉。これらは優れたストーリーに必ず登場する。

    →映画だとわかりやすいけどいい映画は敵がなんなのかわかりやすい。そしてヒーローと観客を一体化させる。

 

・「宇宙で一番強い力」自尊感情

    →顧客にあなたは特別ですよということを率直に言うのではなくどことなく伝える。

 

よく仕事で大事なのはストーリー性だと言われているが、私はこの本を読むまで勘違いしていたかもしれない。ストーリーとは論理立てて説明することというよりかは、なぜその商品が生まれたのか、その隠れた背景を伝えて顧客を感動させるためにある。そのためには数字だけ話していればいいわけではないし、一般的なことを伝えていればいいだけでもない。自分が体験した、思ったことを混ぜることにより、話に熱が入り、相手の心を動かすことができる。

ストーリープレゼンで一番大事なこと、それは話す技術ではなく話す内容に対する情熱。

スティーブが心が躍るものは何かを基準にしていたのは、そういうものでなければ相手に良さなどわかってもらえないから。

 

自分の今の仕事に落とし込んでみる。

自分が扱っている商品のストーリーを語れるか、熱はあるのか。この問いが自分が売れる商品、売れない商品の指標になる可能性が高い。