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なぜ投資のプロはサルに負るのか

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人気ブロガーである藤沢数希氏が投資について書いた本。

 

投資に対する考え方は人によってかわるものかもしれないが、著者の考え方は非常にシンプル。

 

『「期待リターンとリスクの形を考えて賭けるのかどうか、そして賭けるとすればいくら賭けるのか」を決定するプロセス。』

 

投資も投機もギャンブルも、上の言葉だけ考えたら同じことになってしまうが、投資•投機とギャンブルの圧倒的違いはリスク。一回ミスをした資金がなくなるギャンブルは割に合わない。

投資が推奨される理由は長期の方が手数料などかかる経費が少ないから。

つまりは 、株への投資も為替への投機も、パチンコでのギャンブルもリスクとリターンの割合を考えた確率のゲームということになる。

 

今お金をつっこんで、いくら儲けいて、最悪いくら損をするのか。また勝つ確率はどれくらいか。要はここが肝なわけ。

 

もうひとつ大事な話が、ファイナンス理論。

今の価格が将来のいくらになるのか確定拠出年金とはまさにここと直結する。

 

 

言葉にできるは武器になる。

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内なる言葉を鍛えないと、どんな言葉を話しても重みがなくなる。

内なる言葉とは自分の意志のことであり、この意思を育てること、思考を深化させることで、相手を納得させることができる方法である。

 

では、どうやって内なる言葉を鍛えるか?

①まずはどんなとき、どんな内なる言葉が浮かんでくるかを意識する。

②それを書き出す。なぜ、それで?、本当に?を繰り返して解像度を上げる。

③書き出した考えをグループ化

④視点拡張し、抜けている考えを探す

 

内なる言葉をはっきり認識し、語彙力と解像度を上げる。そして内なる言葉がはっきりした段階で、外に向かう言葉の型を知り、自分の思いを外に伝えることができる。

野村證券第2事業法人部

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2011年に起きたオリンパスの巨額損失隠蔽事件の仕掛け人と言われていた元野村證券の横尾氏が書いた実話に基づく内容。

会社名、人物ともに実名で描かれており、事件の経緯や野村證券内部のことは詳細に明かしている。

 

個人的には、後半のオリンパス事件の内容より前半の野村證券時代の内容がとてと面白かった。日本を代表するゴリゴリ営業の実態はとんでもない努力の賜物なのだろう。著者もかなりの努力家であり、だからこそ野村證券の中で生き抜いてこれたんだと思う。

 

そんな野村證券で戦ってきた著者でさえ、こんな事件に巻き込まれてしまうのだ。自分にはこんな巨額の事件と関係ないと思うが(現状)、明日は我が身と思うしかない。

 

商売に「言った言わない」は、あっちゃいけないが、つきものでもある。

今回の事件だって、ことの経緯を常に記録していれば、もしかしたら別の展開になっていたのかもしれない。(そんな簡単な話じゃないとは思うが…)

 

小保方氏の「あの日」でも感じたが、こんなことあり得るの⁉︎といったようなハプニングを世の方々は経験され、それを伝えるべく本に記してくれている。

この物語が、ただ著者の言い分を書いたものだけではなく、そこから何が学べるのか、それを考えるのが重要なことなのかもしれない。

デイトレード

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 日頃からトレーディングをしていて、利益を出すのも損失をだすのもメンタル次第だなとつくづく思っていたが、それを思っきし書いてくれてるのがこの本。

 

すごく納得できた内容が3点ある。

ひとつが「株式を取引するのではなく人間を取引している」という言葉。

為替にしろ、株式にしろ上下するのは噂や事実に対して人間がどう思ったかで変わる。発表内容がよくても下がることもあれば、逆もある。

つまり、取引する相手が誰で、どういった取引をしているのかを知ることが戦略になる。

 

ひとつが、優秀なトレーダーは負けをコントロールするということ。

多分、誰でも利益は出すことができる。問題は如何に大負けしないか。いわゆるコツコツドカンで負けてては確実に利益は残らない。 

 

3点目は、失敗は反省しているのかということ。ただ損失を出しているだけでは何も進歩しない。なぜ損失を出したのか、可能性をひとつずつ潰していくこおが利益を残していく方法である。

 

為替取引も仕事も何か通じるところがある。戦う相手は誰か、損失はどこまで発生するか、失敗を反省しているか。

きっと、為替取引ができる人は仕事もできる人なんだろう。そんなことを感じた。

 

一冊の手帳で夢は必ず叶う

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GMOインターネットグループを率いる熊谷社長の著書。

この本を読む予定はなかったが、たまたま参加したセミナーで熊谷さんが講演をされていたので読んでみた。

もともとクリック証券を利用しているし、ジャパンフォーブスによく記載されているので熊谷さんのことは気になっていたのでいい機会であったが、ちょっと意外だったのはバックグランド。

高校中退。その後もいわゆるブランド大学を出るわけでもなく、実家の家業をこなしていたというから、とんでもない努力をされたんだろうなと思う。

熊谷さんがなぜ会社を興して上場企業にまで成長させることができたのかを書いたのがこの本である。

 

以下、気になった部分を抜粋。

 

・「行き先が決まっていなければ、どこに向かえばいいのか、どのくらい進めばいいのか、わからなくても当然だ。だからまず、人生の夢や目標を決めよう。」

 →この手段として、手帳に自身の目標、夢を書き、現実とのギャップを確認して、その差を埋めるためにはどうしたらいいか、期限付きで細かく落とし込んでいく。

 

・「やりたいことリスト」でリストアップした夢を、「夢・人生ピラミッド」の各セクションに振り分ける。セクションは、「健康」「教養」「心、精神」「社会、仕事」「プライベート、家庭」「経済、モノ、お金」の6つ。

→やりたいことをただあげるのではなくそれをグループ化させる。大事なのはこのグループのバランス。お金だけが大きくなるとピラミッドはぐらつく。それを支える健康、教養、精神がないと成り立たない。

 

・未来年表

→やりたいことだけをただ書くのではなく、それがいつまでのものなのかを明確にする作業。

    上記の6つのグループ、その時の自分の年齢。現状と夢の乖離を見定めなくてはならない。

 

もっとあるけど、書いたらきりがないからまずはこんなところ。

目に見えるようにしなくては、思考は整理させないのかもしれない。

自分がやりたいと漠然と思うのではなく、それを現実にするためにはどうしたらいいかを考えさせくれる、とてもモチベーションのあがる1冊であった。

 

 

ビジネスと人を動かす 驚異のストーリープレゼン

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世界を動かしてきたビジネスには、そのビジネスが生まれたバックグランドと言うべきストーリーがある。人々はそのストーリーを知ったときに心を動かされて、そのビジネスが生む商品やサービスを享受したくなるのだ。一番わかりやすい例がiPhoneを生んだアップルである。なぜiPhoneを作ったのか、この商品が出来たことにより人々の生活はどうなるか。創業者であるスティーブジョブズiPhoneが生まれたストーリーを語ることで人々に感化させることに成功した。

 

この本では、スティーブのようにストーリーを語ることをストーリーテリングと呼んでいる。

ストーリーテリングとはアイデアを物語仕立てで語ることで、感化、啓発、鼓舞する力のことである。自分がしたいことを現実にするには、どう語ればいいのか。この本はそのストーリーテリングについて37の事実に基づく短編で構成されている。

 

いくつか印象に残った文章を抜粋。

 

・スティーブ:心が躍るのは何か

    →自分が本当にやりたいこと、ワクワクすることは人にも伝わる。

スティング:人を動かすストーリーテラーは、バッグストーリーを熱く語る。それこそが、彼らの人生やキャリア、事業を形作った贈り物だからだ。

    →inglish man in newyork が生まれる背景を知った後にまたこの曲を聞くと、ただいい曲だなという印象ではなくなる気がする。

 

・ハワードシュルツ:売っているのはコーヒーですが、我々はそういう事業をしているのではありません。コーヒー事業に携わっているわけではないのです。確かに製品はそうなのですが。でも我々が携わっているのは人の事業です。人と人のつながりがすべてなのです。

   →スタバはコーヒーを買うというより、カフェの空間を買っているという感じ。落ち着いた時間を買っているとも言える。

 

・優れたストーリーには、それが映画にせよ本にせよ、そして、プレゼンにせよ、「規範と違背」がある。

    →確かにいい映画のストーリーは、自分たちの予想と反することがよく起こる。「君の名は」で村は隕石が落ちて本当は存在していないときの衝撃もきっとこの法則なのだと思う。

 

・ほとんどわかっていない考え方や情報を理解してもらう際に役立つのは、個人的なストーリーとアナロジーである。

   →うまく例え話をしろということ。

 

・成功する創業者というのは、問題を解決できる製品をどう開発したのか、聞き手が我がことのように受け取れるストーリーを語って顧客を教育する。
   →自分が扱っている商品、ビジネスに置き換えるとどうか。商売相手がおっ!と感動するストーリーを話せるのか。実際に落とし込んで考えてみること。

 

東京オリンピックの招致プレゼン。

   →何も知らなかったけど、最初は劣勢だったオリンピック招致。youtubeにのってるなら一度見たい。

 

ストーリーテラーは、複雑なものをシンプルにまとめ、短く語る。わずか60秒で魅力的なストーリーが語れるようになるまで売り込みの口上を磨き上げるのだ。

   →自分が常に考えられることは長々しくてはだめ。端的に。

 

・戦い、強敵、悪玉。これらは優れたストーリーに必ず登場する。

    →映画だとわかりやすいけどいい映画は敵がなんなのかわかりやすい。そしてヒーローと観客を一体化させる。

 

・「宇宙で一番強い力」自尊感情

    →顧客にあなたは特別ですよということを率直に言うのではなくどことなく伝える。

 

よく仕事で大事なのはストーリー性だと言われているが、私はこの本を読むまで勘違いしていたかもしれない。ストーリーとは論理立てて説明することというよりかは、なぜその商品が生まれたのか、その隠れた背景を伝えて顧客を感動させるためにある。そのためには数字だけ話していればいいわけではないし、一般的なことを伝えていればいいだけでもない。自分が体験した、思ったことを混ぜることにより、話に熱が入り、相手の心を動かすことができる。

ストーリープレゼンで一番大事なこと、それは話す技術ではなく話す内容に対する情熱。

スティーブが心が躍るものは何かを基準にしていたのは、そういうものでなければ相手に良さなどわかってもらえないから。

 

自分の今の仕事に落とし込んでみる。

自分が扱っている商品のストーリーを語れるか、熱はあるのか。この問いが自分が売れる商品、売れない商品の指標になる可能性が高い。

 

 

本日は、お日柄もよく

日本にはまだ少ない、スピーチライターについての小説。

2010年政権交代の狙う野党議員のスピーチをひょんなことから任されてしまう主人公。まだライターとしては未熟な主人公を家族やスピーチの先生、またはライバルからも助けを受けながら議員を支えていく。

 

正直、とてもおもしかった。

相手に響くように伝えるにはどうしたらいいか。ただ言葉を発すればいいだけじゃない。環境作りから入りの一声目、スピーチの内容だけではなくその方法も大事。

 

おもしろいことだけあってドラマ化もされる模様。