シングルタスク

日本で働いてるビジネスマンのほとんどが、1日に多数の案件を抱えて仕事をしているのではないだろうか。担当するお客様が多ければ多いほど同時進行で対応しなくてはならない場面が増える。言わば、マルチタスクでの仕事が当たり前とも言える環境だ。

私もその一人で、1日に何件もの対応に追われ気づけば夕方、ちょっと気を抜くと深夜になる。

ただ、果たしてその働き方は本当に効率良いものなのか。私たちが行なっているマルチタスクでの対応ができれなければ仕事ができないという烙印を押されてしまうのだろうか。

 

こういったマルチタスクに対する仕事の姿勢が本当にいいのか疑問を問いかけ、ひとつのことだけに取り組みシングルタスクを提唱しているのがこの本。

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著者は自身の経験から、同時に仕事をこなしそこそこの結果にするより、1つに集中して確実な結果を残すべきだと考え、それを「一点集中術」と言っている。

 

何かに取り組んでいるときには、それ以外は気にしない。電話が入ったり、上司の依頼がきても、優先順位を把握して無理なときは無理ということ。

自分が今日1日、何かに集中して取り組まないといけないのか、シングルタスクを意識すると1日を振り返った際に1日何してたんだっけ?ということはなくなる。

 

1日に1つの仕事しかしないことをシングルタスクというのではなく、1つの仕事に集中して取り組みことをシングルタスクというのだと思う。

そして、その集中するためには身の回り環境や習慣を変える必要があり、それをどうすればいいかのヒントを与えてくれている。

 

もっと効率的に、さらに成績をあげるための考え方の鍵がちりばめられたような本だと思う。

 

 

 

 

 

安岡正篤 人生を拓く

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戦前から昭和にかけて、歴代の首相も頼ったと言われてる思想家である安岡正篤氏の提言をまとめた本。人間という存在が何のためいるのかというかなり根源的な問いに対する考えなど、ビジネスとか人間関係とかそういった枠組みを超えた「生きるとは」ということについて考えるきっかけを与えてくれる内容。

ただ、この方の思考や思想を理解しようと思うと本一冊じゃ意味がないと思われる。

何回も読んで、血となり肉となってはじめて意味が出てくるのかなと思うと、簡単にこの本について自分が何を思っているか書きにくい。とても奥が深い。

 

そのなかでも完結でわかりやすい、いい言葉があった。

「明日ありと思う心の仇桜夜半に嵐の吹かぬものかは」

 

いつ死ぬかわからない今を一生懸命生きないと、いつ命が散ってしまうかわからない。

本のなかに、瀬戸山光男氏という代議士の方の死に際の話がでていた。死の直前になったときに、もう人生でやることをやったためこれ以上生きる必要とないと、清々しく話をしていたという。

きっと、それが全力で生き抜いた人の最期なんだというなと思う。

 

そんなことを考えて銀座をぶらつく3連休の最終日。

 

 

 

ビジネスエリートがやっている最強の食べ方

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 夏が終わってこれから寒くなるにつれて飲み会やら何やらで食事の量は多くなるもの。

冬を越し、また春になりTシャツ姿になり、腰まわりに見覚えのない脂肪という浮き輪が装備されていることに気づく。こんなことを繰り返して社会人はだらしのない体に仕上がっていく。

 

特別にムキムキというわけではないが、私は大学を卒業して社会人になるときに見た目は常にかっこよく、また365日健康でいたいと考え、週2回以上のジムは欠かささず通った。

スリムだった会社の同期が年々でかくなっているのを見ては、みんなは太っていくことに対して抵抗感はないのか不思議に感じていた。久しぶりに会うと時の経過を感じるようでちょっと切ない気持ちになる。

 

そんな働く同期の人たちにこの本を読んでもらいたい。

いかついイラストの表紙だが、別に男性に限る話ではない。食事をするにあたって、マクロ管理法という考えを取り入れて1日に摂取すべきカロリーを計算し、そこからどのくらいタンパク質、脂質、炭水化物を取り入れるべきかを書いた内容になっている。

 

  食事管理には5つのプロセスに分かれるらしい。

1.基礎代謝を計る

2.1日の消費カロリーを計算する

3.摂取すべきカロリーを出す

4.各栄養素を毎日何gずつとればいいかを計算する

5.それを食べる

 

正直、私もちょっと前まで「カロリー計算ならともかく、栄養素まで計算するのはボディビルダーがすることだ」と思っていた。運動していれば、ある程度何食べもいいと。

この本の中で、「どれだけいい運動も、悪い食習慣は倒せない」と言っているが共感した。

それは毎週ジムに2回以上通っているのに思ったような体になっていない自分が証明していたからだ。

 

別に、西洋の彫刻のような体まではなる必要はないとは思う。なりたいけど。

ただこれからさらに寿命が長くなると考えられる日本で、いわゆる健康寿命を伸ばすためには日頃の食事に対する考えを改める必要がある。

 

生きる基本である「食べる」ということを見直してみては如何であろうか。

 

 

カリスマ投資家の教え

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この本は14年に出版された「リスクテイカーズ」という本の改訂版である。

10年前に起きたリーマンショック、直近ではトランプ大統領の誕生とめまぐるしい変化する経済状況のなかでウォール街で活躍する投資家はいったいどうゆう考えや哲学を持ち、投資を行なってきたのだろうかを探る内容になっている。ピックアップされているのは、新債権王の異名をもつジェフリーガンドラックやブリッジウォーター創業者のレイ・ダリオ、そしてあのウォーレン・バフェットと名だたる投資家たち。

ウォーレン・バフェットについては「スノーボール」でかつて読んだのでおいといて、今回はレイ・ダリオという人物の言葉に惹かれるものがあった。

 

アメリカ最大の投資ファンドであるブリッジウォーターアソシエイツの創業者、運用資産は約1600億ドル、今の日本円にしたら17兆円だろうか。もはや普通の電卓では0の数が表示されない。

投資先は世界の株式や債券、為替など幅広く手がけるが特徴は個別の企業に注文する方法ではなく、マクロの景気や金融政策をもとに投資先を決めている。

「経済は機械のように動く。それだけ理解できればいい。」経済はあるからくりがあるという。まるで機械のように規則正しく動いているという。それは今も昔も変わらず、「歴史から学ぶことにずっと忠実であろうとしてきた」という。

 

ブリッジウォーターにはバイブルがあり、そこにこのようなことが書かれている。

苦痛+反省=進歩

なぜ失敗したのかを学ぶことで投資家かとして成長できる。「私は過ちや問題を愛している」という。なんとポジティブな姿勢な…。

 

徹底した現実主義。ちょっとの妄想も抱かない。そんな姿勢は投資家じゃなくても、どんな人にでも共通する思想だ。どうもアメリカではこの考えに夢がないと批判する人もいるようだが、結局は目的に最短でたどり着く方法だったりする。

 

根本的な思考が確立されていれば一流の人は、きっとどの分野にいっても一流なんだろうなと考えさせられる内容であった。

 

伝えることからはじめよう

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佐世保のカメラ屋からはじまり、年商1500億円の会社であるジャパネットたかたを創設した高田明さんの自伝本。地方のカメラ屋が、どうやって全国区の通販会社になっていったのか、その時社長は何を考えて行動していたのか。

 

1.商品の本当の魅力をお客様に「伝える」ことだけではなく、「伝わる」ことを本気で考えてる

ジャパネットが大きく伸びた理由はここにあると著者は言う。お客様にその商品の良さをどれだけ一生懸命伝えらえるか、同じ商品を販売していても、それが数字の伸びにつながる。

 

2.「今を生きる」ということ

著者は、先のことより今を頑張ることで未来を拓いてきた。変えられるのは過去ではなく、今から繋がる未来である。

「できないのは、まだ本気じゃないからでしょうか」という言葉に著者に生き様が凝縮されているように思えた。本気でやっていれば課題が見えてくる。挑戦しての失敗は失敗ではない。

 

3.経営者にとって大事なことは、ミッション・パッション・アクションの3つ。

理念であるミッションは変えてはいけない。パッションも失ってはいけない。ただ、アクションは時代に即して変えていくべき。

企業には30年寿命説があるが、それでは社会的責任は果たせない。適正な利益を100年以上出し続けて、税金を納めて社会に貢献していくことが、多くの人に喜んで頂くことではないかと。

人も企業も人の役に立ってこそ存在意義おを見いだすことができる。

 

かずある自伝本のなかでも、この本はとても読みやすい。

それは著者の気持ちや考えを読者に「伝えよう」としているからではないかと思う。

人に伝えるためには、伝えるための考えがないと伝わないが、それを何年も続けてきたからこそなのかだろうか。

小手先のテクニックではない一生懸命さは人に伝わることを再認識させる。

宝くじで1億当たった人の末路

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最近、電車の広告で見るこの本。「末路本」というものらしい。

タイトルの通り、宝くじで当たった人がその後どのような人生を送っていったのかを辿ってみるという内容や、事故物件を借りた人がその後どうなったかなど、稀な経験をしている人たちのその後を追っている。

タイトルのインパクトで買ったこの本、やはり1番は先頭の宝くじで当たった人の話である。

 大金を手にした人間が、どのように破滅していくかの内容はなるほどと思える。

 

この本のおもしろいところは調査対象の切り口。キラキラネームの人がその後どうなるかなんて気になるけど、調べようとは思わない。ただ仮名でもいいので、もう少し具体的ストーリーがあると引き込まれるなぁというものがあった。

 

正直、大半のストーリーはタイトルで結論が見える気がしなくもない。

バックパッカーが日本に戻ってきたらどうなるか、学歴のことだけを考えてただ留学をした場合はどうなるか、教育費がやたら高い教育費熱心の家はどうなるか。ただ、実際にこのような人生を辿っている人間なんて早々会えるものでもない。いても人間は自分の負の話などしたがるものでもない。

 

他人の人生をチラ見できる、それが「本」という存在の醍醐味であり、この本の良さだと思う。

 

男たちへ

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今回はエッセイ集を読んでみる。

著者は塩野七生さん。歴史小説作家である著者が、海外生活の経験を経て感じ男に対する考え方をまとめた内容になっている。

やはり世代格差というべきか、多少は個人的にそうか?と思う箇所もあるが、きっとかっこいいか、憧れる対象というのはいつの時代も変わらないのだろうと思わせる内容であった。

以下、良い内容だなと感じた箇所を抜粋。

 

・女は結局のところ、頭が良いのが最高なのだ

第1章で書かれた文で、何人もの女性を見てきた日劇ミュージックホールの親玉が言った言葉。

著者はこれを男女に入れ替えても同じと言ってる。何事も自らの頭で考え、それにもとづいて判断を下し、ために偏見にとらわれず、なにかの主義主張にこり固まらず柔軟性に富み、鋭く深い洞察力を持つ男が最高の男。つまり自分の哲学を持っている人間。

 

・人間というものは、いかに心の中で思っていても、それを口にするかしないかで、以後の感情の展開が違ってくるものである

一種の暗示であるかもしれないが、口にすると自分の言葉が耳から入ってきて自分の脳に影響を与える。「好き」という言葉も口に出してみると余計にそう思ってしまう。これはちょっと使える技かもしれない。

 

・恋愛は、凡人を、善悪の彼岸を歩む者に変える。

戦争と平和」という本のナターシャを引き合いに出しての内容。女性にとって恋愛とは自分のなかにある生命力に目覚めることらしい。恋愛関係となる豹変する人間を端的に表現した内容だ。

 

人生の経験が豊富な女性が書くエッセイは、まだまだ青い小生にとっては、考えたこともない考えがあることに気づく。エッセイという分野の面白さに気づかされた本だった。